天から唾が降ってくる。
- 2020/07/14
- 04:00
これまで何度も
さも悟ったようなことを
書いてきましたが、
このコンチクショウ野郎は
口ばっかり。
そうやすやすとは
大人になれませぬというザンゲ。
★
たとえば去年、
二十年ぶりに旧友と
会ったときのこと。
昔の彼はこうじゃなかった
と思いつつも、
とりあえずきょうは
平和に別れたい。
だから異論があっても突っ込まず、
差しさわりのない話題で
均衡を保ってはいたが、
気疲れがはなはだしい。
で。
(もう二度と会おうなんて
言わないでおこう)
という決意が
だんだんに固まってくる。
★
そうなると。
彼の鼻の穴から
だらしなく覗いているものが
気になり始める。
こめかみや頬の
変色した皮膚が気になり始める。
そしてついに。
(なぜ今さらレーバンのサングラスなんだ)
(なぜ今さらジージャンなんだ)
とエスカレートし。
しかし。
次の瞬間には
そんな自分に対して
嫌気がさし始める。
★
考えてみれば、
このような他人嫌悪と自己嫌悪の
ブーメランは、
いまに始まったことではない。
「なぜこんな嘘つき政権の
支持率が高いんだ。国民はバカか!」
「こんな芸人、
どこがおもしろいんだ!」
「歌手ってやつら。
歌いたきゃ独りで歌え!」
★
実際に口に出すわけではないけれど、
心をよぎる憤りを文字化すると、
こうなります。
ただ。
感情を押し殺したぶんだけ
嫌悪感がくすぶる。
その不完全燃焼の煙は
やがて自分自身の幼さに向かい、
(あー、いつまでも成長しないなあ)
と新たな煙を煽りたてる。
★
「思いやり、やさしさ…」
なんという甘い言葉だろう。
「排他的、冷酷…」
それらは無数のワニが
口を開けている泥沼だ。
しかし。
わかっていながら
その沼に足を取られる現実。
魚のさす傘のように
無用で無益、
不幸を生み出す元凶なのに、
泥沼から脱け出せません。
★
政治家も歌手も芸人も、
みんな一生懸命に走っている。
「いいじゃないか。
おまえがゴチャゴチャ言うなよ」
ハイ。
と、頭を垂れ、しかし。
あいも変わらず天に唾しては、
顔にかかった唾をぬぐう始末。
せめて。
唾した数ぐらいは
成長したいものだけど…ダメでしょうね。
バカは死ぬまで治らない。
いや、死んだあともバカでしょう。
●ちょこっと川柳:
暗闇で ドッキリしたぞ 黒マスク
さも悟ったようなことを
書いてきましたが、
このコンチクショウ野郎は
口ばっかり。
そうやすやすとは
大人になれませぬというザンゲ。
★
たとえば去年、
二十年ぶりに旧友と
会ったときのこと。
昔の彼はこうじゃなかった
と思いつつも、
とりあえずきょうは
平和に別れたい。
だから異論があっても突っ込まず、
差しさわりのない話題で
均衡を保ってはいたが、
気疲れがはなはだしい。
で。
(もう二度と会おうなんて
言わないでおこう)
という決意が
だんだんに固まってくる。
★
そうなると。
彼の鼻の穴から
だらしなく覗いているものが
気になり始める。
こめかみや頬の
変色した皮膚が気になり始める。
そしてついに。
(なぜ今さらレーバンのサングラスなんだ)
(なぜ今さらジージャンなんだ)
とエスカレートし。
しかし。
次の瞬間には
そんな自分に対して
嫌気がさし始める。
★
考えてみれば、
このような他人嫌悪と自己嫌悪の
ブーメランは、
いまに始まったことではない。
「なぜこんな嘘つき政権の
支持率が高いんだ。国民はバカか!」
「こんな芸人、
どこがおもしろいんだ!」
「歌手ってやつら。
歌いたきゃ独りで歌え!」
★
実際に口に出すわけではないけれど、
心をよぎる憤りを文字化すると、
こうなります。
ただ。
感情を押し殺したぶんだけ
嫌悪感がくすぶる。
その不完全燃焼の煙は
やがて自分自身の幼さに向かい、
(あー、いつまでも成長しないなあ)
と新たな煙を煽りたてる。
★
「思いやり、やさしさ…」
なんという甘い言葉だろう。
「排他的、冷酷…」
それらは無数のワニが
口を開けている泥沼だ。
しかし。
わかっていながら
その沼に足を取られる現実。
魚のさす傘のように
無用で無益、
不幸を生み出す元凶なのに、
泥沼から脱け出せません。
★
政治家も歌手も芸人も、
みんな一生懸命に走っている。
「いいじゃないか。
おまえがゴチャゴチャ言うなよ」
ハイ。
と、頭を垂れ、しかし。
あいも変わらず天に唾しては、
顔にかかった唾をぬぐう始末。
せめて。
唾した数ぐらいは
成長したいものだけど…ダメでしょうね。
バカは死ぬまで治らない。
いや、死んだあともバカでしょう。
●ちょこっと川柳:
暗闇で ドッキリしたぞ 黒マスク
- テーマ:モノの見方、考え方。
- ジャンル:心と身体
- カテゴリ:(第七部)魚は傘をささない。
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